クレジットカードのリスク・注意点
現金を持ち歩くよりリスクが少ないと考えられているクレジットカードですが、持つことでメリットが多い反面、少なからずデメリットも存在します。
キャッシング
クレジットカードが危険性が高いと言われる理由のひとつに、キャッシング機能があります。
このキャッシング機能は、利用すれば高い利子が付くことになり、実質、消費者金融などでお金を借りる行為と変わりありません。
そのため、自分の支払能力を超えた借入れは、多重債務に陥る原因となるため注意が必要です。
クレジットカードを持っていると、自由にお金を好きなだけ使えるものと錯覚してしまうケースがあるようです。
しかし、クレジットカードには「上限金利」というものがあり、その上限金利で設定されている額までなら自由に使用することが出来ます。
このキャッシング枠はショッピング枠と共通です。限度額が20万円の場合、18万円をキャッシングで利用すると、ショッピング枠は2万円しか利用することが出来ません。
金銭感覚に欠け、自己管理が出来ず、あるだけお金を使ってしまうという人は、クレジットカードの所有自体を考え直す必要があると言えます。
その場合、クレジットカードを新規で申し込む際に、無しに設定することも可能なので、キャッシング機能無しのカードを作ることをおすすめします。なお、キャッシング機能を付けない方が審査に通りやすいようです。
スキミング
クレジットカードを持つ場合には、スキミング被害に遭うという危険性も含まれています。
スキミングとは、クレジットカードの磁気データを特殊な装置で読み取り、その情報を別カードにコピーして悪用する犯罪です。
盗まれたカード情報を元に偽造カードが作成され、店舗で買い物をされたり、ATMなどで無断で引き落とされたりすることになります。
スキミングには、スキマーと呼ばれる装置を利用します。
カードをスキマーに通すだけで、カード情報を抜き取ることが可能なため、盗まれた事実に気づかないというケースも少なくありません。
また、最近では非接触型でスキミングを行うことが出来る機器も出回っています。
これを利用すれば、カードに直接触れることなく、カードが入っている財布をかざすだけで情報を読み取ることが可能です。
このようなスキミング被害を防止するためのカードやポーチも販売されており、1,000円程度で購入することが可能です。
ネットショッピング
ネット上では、情報漏えいやフィッシングサイトなどのリスクが存在します。
インターネット利用時に注意しなければいけないのは、オンラインショップでの商品購入やサービス利用です。
オンラインショップでの支払方法は、カード決済が多いですが、そのサイトでクレジットカード情報を入力してしまうと、後々不正に利用されることも少なくありません。
一般的にネット上でのトラブルも、スキミングと同様、盗まれたことに気付かない場合がほとんどです。
盗まれたと気づくのは、カードの明細書が届いてからになることがほとんどです。
利用時は、サイトのセキュリティ環境をしっかり確認し、最低限、SSL認証の付いているところを利用しましょう。
ネットショップやメールなどを介したネット上のカードトラブルに遭った場合は、すぐにカード会社に連絡するようにしましょう。
不正利用
海外旅行をしていると盗難などに遭い、カードを不正利用されることがあります。
カードを不正利用された場合、カード会社が100%を保障してくれるわけではありません。
基本的には、利用者の落ち度が無い限りは、過去60日に遡ってカード会社が保障をしてくれますが、全てというわけではありません。
海外旅行の際は、普段使用しているクレジットカードではなく、海外旅行時のみ利用できるデビットカードを使用するという方法があります。
デビットカードといっても銀行系のJ-Debitカードは海外で使用することは出来ませんが、VisaデビットカードならVisa加盟店であれば、海外でも日本と同様に利用することが可能です。
デビットカードなら、審査不要なので、旅行前に簡単にカードを作ることが出来ます。
タグ: 注意点